「反り腰」だと思って伸ばしても効かない人へ|2つのタイプの取り違えと考え方
2026/6/27
「反り腰だから」と、前ももを伸ばしたり、腰を丸めるストレッチを続けている。でも、なかなか変わらない。むしろ、やった後のほうが腰が重い気がする——。
もし思い当たるなら、ひとつ知っておいてほしいことがあります。その腰の不調は、「反り腰のストレッチが足りない」のではなく、そもそも“反り腰”という見立てが合っていないのかもしれません。
愛知県名古屋市守山区の理学療法士、木村晋一朗です。本記事では、よくある「反り腰の取り違え」と、伸ばす前に“分ける”という考え方を解説します。

- 見た目が似ていて中身が逆の「2つの反り腰タイプ」
- なぜストレッチが効かない・逆効果になりうるのか
- 自分がどちらのタイプか見分ける簡単な目安
- 「伸ばす」より「分ける」という理学療法士の考え方
その「反り腰」、本当に反っていますか?
ひとことで「反り腰」と言われますが、立ち姿勢のクセには、見た目がよく似ていて中身が違うタイプがあります。代表的なのが次の2つです。
- ①本当に腰が反っているタイプ:骨盤が前に傾き、腰の反りが強い。前ももや股関節の前側が縮こまりやすい。
- ②“反って見える”けれど、腰は反っていないタイプ(いわゆるスウェイバック):骨盤ごと前にスライドして、上半身は後ろに傾く。お腹が前に出るので「反り腰」に見えますが、腰そのものはむしろ平らに近いことがあります。
問題は、この2つで、やるべきことがほぼ逆になることです。①のつもりで「腰を丸める・腹筋で固める・前ももを伸ばす」をしても、②の人にはかみ合いません。場合によっては、ただでさえ働きにくい部分をさらに使わせて、かえって張りや重さが増えることもあります。「効かない」「逆効果な気がする」の正体は、多くがこの取り違えです。
なぜ「伸ばす」だけでは抜け出せないのか
ここで、私が施術でいつも大切にしている考え方をお伝えします。
痛い場所・気になる場所が、原因の場所とは限りません。
腰が反って見えるのも、腰が重く感じるのも、多くは“結果”です。本当の原因は、股関節の動きの硬さだったり、体幹の使い方のクセだったり、腰から離れた場所にあることがよくあります。腰を被害者にたとえるなら、加害者は別にいる、というイメージです。
だから、被害者である腰だけをストレッチしても、加害者がそのままなら、しばらくするとまた元に戻ってしまう。これが「やってもやっても戻る」という感覚の裏側にあるしくみです。
大事なのは「伸ばす」より「分ける」
では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、まず自分がどのタイプかを“分ける”ことです。タイプが分かれば、やることは自然と決まります。①の人と②の人では、ゆるめる場所も、目覚めさせる場所も違うからです。
簡単な目安をひとつ。あお向けに寝て、腰の下に手のひらが入るかどうか。すき間が大きく腰が浮くなら①寄り、床に近く腰が平らなのに立つと反って見えるなら②寄り——あくまで目安ですが、自分の体を観察するきっかけになります。
※これはセルフチェックの入口であって、診断ではありません。痛みやしびれが強い、安静にしていても痛む、といった場合は、まず整形外科など医療機関にご相談ください。
それでも続くなら、一度“評価”を受けてみてください
自分で分けるのが難しい、いろいろ試したけれど変わらない——そんなときは、体の動きを評価して原因を分けるのが近道です。
フィジオサロンキムラでは、理学療法士が、立ち方・動き方・関節の硬さなどを確認し、あなたの腰が“どのタイプ”で、どこから整えると楽になりやすいかを一緒に見ていきます。やみくもに伸ばす・揉むのではなく、原因から順番に、です。
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