「レントゲン異常なし」の腰痛が治らない理由は?朝の洗顔が楽になった40代女性の改善事例【名古屋市守山区】

「朝、顔を洗うときに腰が『ピキッ』となりそうで怖い」
「床にあるものを拾うのが億劫で、つい足で寄せてしまう」

もしあなたが今、このような悩みを抱えているなら、この記事はあなたのためのものです。

フィジオサロンキムラの木村です。
当院には、「病院でレントゲンを撮ったけれど『骨には異常なし』と言われた。湿布を貼っているけれど、痛みが変わらない」と悩む方が多く来院されます。

実は、「骨に異常がない」ということは、「原因がない」という意味ではありません。
レントゲンには写らない「動きのクセ」「脳の勘違い」が痛みを引き起こしているケースが非常に多いのです。

今回は、実際に当院に来院された44歳の保育士さんの事例を通して、「マッサージだけでは治らない腰痛の正体」についてお話しします。

レントゲンで異常がない腰痛の正体とは?

【結論】筋筋膜性腰痛症の多くは、腰そのものの損傷ではなく、「脳の誤った学習(出力系のトラブル)」と「股関節の機能不全」が主な原因です。
過去の痛みの記憶から脳が「腰を動かすな」と過剰に筋肉を固めてしまい、本来動くべき股関節が使えなくなることで、洗顔や前屈動作時に腰に過度な負担がかかり痛み(機能障害)が発生します。この場合、患部を揉むのではなく、脳に「安全な動き」を再学習させる運動療法が有効です。

【事例】44歳保育士・Aさんの「洗顔が怖い」腰痛

実際に当院で改善された患者様のケースをご紹介します(ご本人の許可を得て掲載)。

悩み:仕事と家事に追われ、朝の洗顔が激痛に

  • 年齢・職業:44歳女性、保育士(週5日勤務)
  • 主訴:前かがみになると腰が「ピキッ」と痛い。特に朝の洗顔が一番つらい。
  • 背景:仕事で子供を抱っこしたり、床拭きなどの動作が多い。過去にぎっくり腰の経験がある。

Aさんは10月初旬から痛みを感じ始め、ある朝、洗顔中に動けなくなるほどの痛みを感じました。整形外科では「骨に異常なし」と診断され、痛み止めと湿布で様子を見ていましたが、改善が見られず当院へ来院されました。

原因:腰を守りすぎた「脳の勘違い」

検査の結果、Aさんの腰の筋肉(脊柱起立筋)は確かにガチガチに張っていました。
しかし、当院の臨床推論(クリニカルリーズニング)では、「なぜ筋肉が張らざるを得なかったのか?」を分析します。

Aさんは過去にも腰痛を経験しており、「腰を曲げると危ない」という恐怖心が無意識に働いていました。
その結果、前かがみになる動作(洗顔や床拭き)をする際、脳が「腰を守れ!」と過剰に命令を出し、背中の筋肉を必要以上に固めてブレーキをかけていたのです(出力系のトラブル)。

解決策:なぜ「マッサージ」ではなく「運動」なのか

Aさんの場合、腰を揉んで緩めても、脳が「守れ」と命令し続けている限り、すぐにまた固まってしまいます。必要なのは、脳の命令パターンを書き換えることでした。

アプローチ マッサージ・湿布 当院の運動療法
対象 硬くなった「筋肉」 筋肉を固めている「脳・神経」
効果 一時的な血流改善・鎮痛 「動いても痛くない」という記憶の書き換え
目的 対処療法 根本的な機能改善(再発予防)

実際の施術プロセス:脳を書き換える「ライオンエクササイズ」

Aさんの特徴として、立った状態で腰を曲げる(上からの運動)と痛みが出る一方、四つ這いの姿勢(下からの運動)であれば、股関節を動かせる可能性がありました。

そこで処方したのが、「四つ這いでの後方への揺さぶり運動(ライオンエクササイズ)」です。

施術の手順

  1. ベッドの上で四つ這いになります。
  2. 背中を丸めたり反らしたりせず、リラックスした状態を保ちます。
  3. そのまま、お尻をかかとの方にゆっくり下ろしていきます(正座に近づく動き)。
  4. 痛みが出ない範囲で、この動きを10回繰り返します。

この運動の狙いは、腰にかかる重力負担を減らした状態で股関節を曲げ伸ばしし、「腰の筋肉を固めなくても、股関節を使えば体は曲げられる」という新しい感覚を脳と体に学習させることにあります。

施術後の変化:指が床に近づいた!

この運動を数回繰り返した後、もう一度立って前屈をしていただきました。

すると……
最初はずっと手前で止まっていた指先が、床からあと10cmのところまでスムーズに曲がるようになったのです

「あれ?さっきより怖くないです」
Aさんの表情がパッと明るくなった瞬間でした。
腰を揉んだわけではありません。「腰の過剰な緊張を解き、股関節を正しく使う」という体の使い方を変えただけで、痛みと動きが劇的に改善したのです。

まとめ:あなたの痛みにも「原因」と「物語」があります

「レントゲンで異常なし」と言われると、「気のせいなのかな」「一生付き合っていくしかないのかな」と不安になるかもしれません。
しかし、Aさんのように、「動きのクセ」や「脳の学習」を書き換えることで、長年の痛みが改善するケースは非常に多いです。

フィジオサロンキムラでは、単に痛い場所を揉むのではなく、

  • 「どんな時に痛いのか?(増悪因子)」
  • 「どうすると楽なのか?(緩解因子)」
  • 「過去にどんな経験をしたか?」

これらを徹底的にヒアリングし、あなただけの痛みの原因(メカニズム)を解き明かします。
「私の腰痛も、もしかしたら……」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問

腰痛に関するよくあるご質問にお答えします。

Q. 病院で異常なしと言われましたが、整体で良くなりますか?
A. はい、改善する可能性が高いです。病院の検査は「骨や神経の損傷(病理)」を見つけるのが得意ですが、当院は「動きの悪さや筋肉の使い方のエラー(機能障害)」を見つける専門家です。異常がないのに痛い場合、機能障害が原因であることがほとんどです。
Q. マッサージを受けてもすぐに痛みが戻るのはなぜですか?
A. マッサージは硬くなった筋肉を一時的に緩めますが、「なぜ硬くなったのか」という原因(脳の命令ミスや姿勢のクセ)までは解決できないためです。当院では原因にアプローチするため、戻りにくい体作りが可能です。
Q. 施術は痛いですか?
A. 基本的に痛みは伴いません。当院では痛みのない範囲で関節を動かす安全な徒手療法(マリガンコンセプト等)を行います。無理にボキボキしたり、痛い動作を強要することはありませんのでご安心ください。

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