マッサージで悪化する腰痛の正体。「硬い」のではなく「グラグラ(不安定性)」が原因かもしれません

マッサージで腰痛が悪化する「腰椎不安定症」とは
マッサージを受けても痛みが戻る、あるいは悪化する場合、その原因は筋肉のコリではなく「腰椎不安定症(背骨のグラグラ)」である可能性が高いです。不安定になった腰骨を守るために、脳が防御反応として筋肉を意図的に硬くしています。この状態でマッサージを行い筋肉を緩めてしまうと、腰を支える防御壁が失われ、関節や神経への負担が増大します。このタイプに必要なのは「緩和」ではなく、インナーマッスルによる「固定」です。
この記事でわかること
- マッサージを受けても腰痛がすぐに再発する理由
- 「筋肉が硬い」ことと「関節が不安定」であることの違い
- 腰を守るインナーマッスル(多裂筋・腹横筋)の重要性
- あなたの腰痛が「緩めるべき」か「固めるべき」かの見極め方
こんにちは。名古屋市守山区の「フィジオサロンキムラ」院長の木村です。
理学療法士として15年、多くの腰痛患者さんと向き合ってきました。
当院に来られる患者さんから、よくこのような相談を受けます。
「毎週マッサージに通っているんですが、その場は良くても翌日には痛みが戻るんです」
「強く揉んでもらうと、逆に腰が抜けそうな感じでだるくなるんです」
もしあなたも同じような経験があるなら、少し危険かもしれません。
その腰痛は、単に筋肉が硬いから起きているのではなく、腰の骨がグラグラして安定していない「腰椎不安定症(Instability)」が原因である可能性が高いからです。
【実例解説】「硬い」と感じていた腰、実は骨が離れていた
私が過去に担当した、ある高校生(柔道部)の事例をお話しします。
彼は「腰が固まっている気がする」「反るとズキッとする」と訴えて来院しました。
本人の感覚としては「ガチガチに固まっている」ので、ストレッチやマッサージで「ほぐしてほしい」と強く希望していました。
しかし、機能検査と画像診断の結果、衝撃的な事実が分かりました。
彼の診断名は「腰椎分離症」。つまり、腰の骨の一部が疲労骨折で離れてしまい、背骨が構造的にグラグラの状態だったのです。
なぜ「グラグラ」なのに「硬く」感じるのか?
ここが人間の体の複雑なところです。
骨がグラグラして不安定になると、脳は「これ以上動くと神経を傷つける!」と判断します。
そして、周りの大きな筋肉(アウターマッスル)に緊急指令を出し、ギューッと硬く収縮させて、腰を無理やり固定しようとします。
つまり、彼が感じていた「硬さ」は、疲労によるコリではなく「体を守るための防御反応(筋スパズム)」だったのです。
マッサージが「逆効果」になるメカニズム
「不安定性(グラグラ)」がある状態で、もし筋肉をマッサージで緩めてしまったらどうなるでしょうか?
せっかく筋肉が頑張って腰を支えてくれていたのに、その支えを強制的に取り外すことになります。
支えを失った腰の骨は再び不安定になり、神経や関節包を刺激して激痛を引き起こします。
「一般的な腰痛(筋筋膜性)」と「不安定性の腰痛」の違いを整理しました。
| 比較項目 | 一般的な腰痛(コリ) | 腰椎不安定症(グラグラ) |
|---|---|---|
| 痛みの原因 | 血行不良・老廃物の蓄積 | 関節の過剰な動き・制御不能 |
| マッサージ効果 | 楽になり、効果が続く | 一時的で、翌日悪化しやすい |
| 得意な姿勢 | 動かすと痛いが、温まると楽 | じっとしているのが辛い |
| 必要な対処 | ほぐす・温める・ストレッチ | 固める・安定させるトレーニング |
あなたの腰は「インナーマッスル」がサボっていませんか?
本来、腰骨を一本一本丁寧に支えるのは、体の深層にある「インナーマッスル(多裂筋や腹横筋)」の役割です。
最新の腰痛研究(O’Sullivanら)では、慢性腰痛の人の多くは、このインナーマッスルがサボってしまい(機能不全)、代わりに外側のアウターマッスルが過剰に頑張りすぎていることが分かっています。
必要なのは、外側の頑張りすぎている筋肉を「ほぐす」ことではなく、サボっているインナーマッスルを働かせて「内側から安定させる」ことなのです。
あなたの腰はどっち?「不安定性」セルフチェック
以下の項目に当てはまる場合、あなたの腰痛は「ほぐしてはいけない」タイプかもしれません。
- 腰を反らすと痛みが強くなる(伸展時痛)
- 中腰から体を戻すときに「グキッ」となりそうで怖い
- 動き出しに痛みが出るが、動いていると少し楽になる
- マッサージを受けた翌日、腰が重だるく感じる(揉み返しとは違う脱力感)
- 自分で腰をボキボキ鳴らす癖がある
- じっと座っている・立っているのが辛く、姿勢を頻繁に変えたくなる
当院のアプローチ:「緩める」のではなく「整えて、支える」
フィジオサロンキムラでは、あなたの腰痛が「硬さが原因(可動域制限)」なのか、「柔らかすぎることが原因(不安定性)」なのかを、詳細な問診と機能検査で見極めます。
もし不安定性が原因であれば、当院では以下のステップで治療を行います。
- 痛くない動きの学習:腰椎に負担をかけない、股関節や胸椎を使った動作を習得します。
- サボり筋のスイッチON:眠っている多裂筋や腹横筋を単独で収縮させる特殊なトレーニングを行います。
- 動作への統合:「グラグラしない腰」を作った状態で、日常生活動作を行えるように再教育します。
「どこに行ってもマッサージばかりで治らない」
そう諦める前に、一度あなたの腰が「安定しているか」を確認しに来てください。
レントゲンには写らない「機能的な原因」を見つけ出し、根本解決への道筋をご提案します。
よくある質問
腰椎不安定症やマッサージに関するよくある質問にお答えします。
Q. 自分でできる対策はありますか?
A. コルセットの着用が一時的な助けになります。コルセットは疑似的に腹圧を高め、腰を安定させる効果があるため、不安定症の方には有効です。ただし、根本解決にはインナーマッスルを鍛える必要があります。
Q. マッサージチェアなら大丈夫ですか?
A. 基本的にはおすすめしません。特に「叩く」機能や強い「揉み」は、防御反応を起こしている筋肉を無理やり緩め、症状を悪化させるリスクがあります。使用する場合はごく弱めに設定するか、腰ではなくお尻や太ももを中心に行ってください。
Q. 腹筋運動をすれば腰は安定しますか?
A. 一般的な上体起こし(腹直筋のトレーニング)は逆効果になることがあります。不安定症の方に必要なのは、お腹を凹ませる時に使う「腹横筋」などの深層筋です。ドローインなどの呼吸法から始めることを推奨します。
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