五十肩だと思っていたら「首」が原因だった?リハビリしても腕が上がらない本当の理由

五十肩が治らない原因は「首の神経」にある可能性大

半年以上リハビリをしても改善しない肩の痛みは、五十肩(肩関節周囲炎)ではなく、「頸椎症性神経根症」など首の神経圧迫が原因であるケースが非常に多いです。特に第5・第6頸椎(C5/C6)の障害は、肩そのものに痛みを飛ばす「関連痛」を引き起こします。この場合、肩への治療ではなく首へのアプローチが必須となります。

この記事でわかること

  • 「肩への電気治療やマッサージ」が長期間効かない理由
  • 五十肩と「首由来の痛み」を見分ける決定的な違い
  • 首の神経(C5/C6)が引き起こす「関連痛」のメカニズム
  • 【実例】首を調整したら、挙がらなかった腕が挙がった50代女性の話

こんにちは。名古屋市守山区の「フィジオサロンキムラ」院長の木村です。

当院には、他の整形外科や整骨院から転院されてくる方が多くいらっしゃいますが、中でも多いのが以下のようなご相談です。

「半年前に五十肩と言われ、ずっと肩のリハビリをしています」
「注射もしたし、マッサージも受けているのに、痛みが全く変わりません」
「最近は、腕の方まで痺れるような、重だるい感じがしてきました」

一生懸命通院しているのに治らない。
それは、あなたの努力が足りないからではありません。

「治療している場所(肩)」と「痛みの原因(首)」が違っているからです。

今回は、多くの人が五十肩と勘違いしてしまう「頸椎(首)由来の肩の痛み」について、実際の症例を交えて解説します。

「五十肩」と「首由来の痛み」の違いとは?

まずは、一般的な五十肩と、首が原因の痛みの違いを整理しましょう。ここを間違えると、治療期間が大幅に長引いてしまいます。

比較項目 五十肩(肩関節周囲炎) 首由来(頸椎神経根症など)
痛む場所 肩関節の奥、腕の外側 肩甲骨の内側、肩〜腕、指先
痛む動作 腕を上げた時、結帯動作 首を動かした時(上を向く等)
しびれ 基本的にない 腕や指にしびれが出やすい
原因部位 肩関節包(袋)の炎症・拘縮 首の骨の変形、神経圧迫

なぜ、悪いのは首なのに「肩」が痛くなるのか

「首は痛くないのに、なぜ首が原因だと言えるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
これには、神経の走行ルートが深く関係しています。

C5・C6神経のいたずら「関連痛」

首の下の方にある「第5頸椎(C5)」や「第6頸椎(C6)」の神経は、首から出て肩を通り、腕の親指側まで伸びています。

この神経が、首の根元でヘルニアや骨の変形によって圧迫されると、脳は次のように錯覚を起こします。

「(神経のつながっている)肩や腕が痛い!」

これを医学用語で「関連痛(Referred Pain)」と呼びます。
実際には肩の関節には何の異常もないのに、脳へ送られる電気信号が「肩の痛み」として誤認されてしまうのです。

この場合、いくら肩(被害者)に電気を当ててもマッサージをしても、黒幕である首の神経圧迫が取れない限り、痛みは改善しません。

【実録】「肩こりがひどい」と来院された50代女性の正体

私が過去に担当した、53歳女性(介護職)の事例をご紹介します。
この方は、整形外科で「五十肩」と診断され、数ヶ月リハビリに通っていましたが改善が見られず当院へ来られました。

彼女の主訴は「右肩が重くて痛い。腕が上がりにくい」というものでした。
仕事柄、介助動作で肩を使いすぎたと思い込み、肩のマッサージを強く希望されていました。

「首の右回旋」で肩の痛みが再現された

問診を進めると、気になる点がありました。
「洗濯物を干そうと上を向いたり、運転中に振り返ったりすると、肩にズキンと電気が走る」と言うのです。

私が首の検査(スパーリングテストの変法:右への回旋)を行うと、彼女は顔をしかめてこう言いました。

「あ、それです!その動きで肩が痛くなります!」

もし本当に「五十肩(肩関節の問題)」なら、首を動かしても肩は痛くなりません。
首を動かして肩が痛むということは、原因はほぼ間違いなく「首」にあります。

私はあえて肩には一切触れず、「首の関節の隙間を広げる徒手療法(モビライゼーション)」を行いました。
すると、直後から「あれ?肩が軽いです。腕も挙がります!」と、可動域が劇的に改善しました。

あなたの肩の痛みはどっち?「見極めセルフチェック」

今あるその痛みが「五十肩」なのか「首由来」なのか、ご自身で簡易チェックを行ってみましょう。

ジャクソンテスト・スパーリングテスト(簡易版)

  1. 痛い側の腕をだらんと下げてリラックスします。
  2. ゆっくりと天井を見上げてください。
  3. そのまま、痛い側へ首を傾けたり、振り向いたりしてください。

👉 この時、肩や腕に「ズキン」「ビリッ」という痛みが走りますか?

【YESの場合】
原因は「首(頸椎)」にある可能性が高いです。肩のリハビリだけでは治らないかもしれません。

【NOの場合】
首を動かしても肩に響かないなら、純粋な「五十肩(肩関節拘縮)」の可能性が高いです。

当院のアプローチ:原因部位を「1ミリ単位」で特定する

「肩が痛いから肩を見る」
これは当たり前のようで、実は危険な落とし穴です。

フィジオサロンキムラでは、「神経学的検査」「クリニカルリーズニング(臨床推論)」という手法を用いて、あなたの痛みが「関節」から来ているのか、「神経」から来ているのかを初回に徹底的に鑑別します。

「もう治らないかも」と諦める前に、一度ご相談ください。
ターゲットを「肩」から「首」に変えるだけで、長年の痛みが嘘のように引いていくかもしれません。


よくある質問

Q1. 五十肩と診断されましたが、首が原因の可能性はありますか?

はい、十分にあります。レントゲンで肩に異常がない場合「五十肩」と診断されやすいですが、実際には「頸椎症」による関連痛であるケースも少なくありません。特に「腕にしびれがある」「上を向くと痛い」場合は首を疑うべきです。

Q2. 首が原因の場合、どんな治療を行いますか?

無理にボキボキ鳴らすような矯正は行いません。固まった首の関節を数ミリ単位で動かす「モビライゼーション」や、神経の滑りを良くする運動療法を行い、神経への圧迫ストレスを取り除いていきます。

Q3. 自分でできるストレッチはありますか?

原因が首にある場合、無理な肩のストレッチは逆効果になることがあります。まずは「顎を引いて二重顎を作る運動(チンイン)」などを行い、首の骨の並びを整えることから始めることを推奨しています。

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