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腰痛なのにレントゲン・MRIで「異常なし」|画像に写らない3つの原因【理学療法士が解説】

レントゲン画像を見ながら腰に手を当てて困惑する女性(腰痛なのに画像では異常なし)

「レントゲンもMRIも異常なし。骨もきれいですよ」——病院でそう言われたのに、腰の痛みは続いている。「じゃあ、この痛みは何なの?」「気のせいだと思われてる?」と、モヤモヤしたまま帰ってきた方は少なくありません。

先にお伝えしたいのは、その痛みは気のせいではないということです。理学療法士歴18年・のべ5万人以上の施術経験から言うと、「画像で異常なしの腰痛」はめずらしいケースではなく、むしろ腰痛全体の多数派です。この記事では、画像に写らない腰痛の正体と、今日からの向き合い方を解説します。

まず結論:「異常なし」は、痛みがないという意味ではない

レントゲンやMRIが見ているのは、主に骨の形や椎間板・神経の圧迫といった「構造」です。骨折・腫瘍・強い神経圧迫などの「構造の異常」がなければ、検査結果は「異常なし」になります。

ところが腰痛の原因は、構造だけではありません。筋肉のこわばり・関節の動き方・神経の敏感さといった「機能」の問題は、静止画である画像にはほとんど写らないのです。

つまり「異常なし」が意味するのは、「重大な病気の可能性は低い」ということ。これはむしろ良い知らせで、ここから安心して「機能」の改善に取り組めるスタートラインです。

画像に写りにくい腰痛の原因3つ

① 筋肉・筋膜のこわばり

長時間のデスクワークや繰り返しの動作で、腰やお尻の筋肉には「押すと痛むしこり」のような過敏な部分ができることがあります。お尻の奥の筋肉が原因で、腰から脚にかけて痛みが広がるケースもあります。筋肉のこわばりはレントゲンにもMRIにも写りません。

② 関節の「動き方」の問題

背骨の後ろ側にある小さな関節(椎間関節)や、骨盤の関節(仙腸関節)は、形が正常でも動きが硬い・動きすぎるといったアンバランスで痛みを出すことがあります。「形」は写っても「動き」は写らない——ここが画像検査の限界です。

③ 神経の敏感さ(痛みのセンサーの感度)

痛みが長く続くと、組織の傷とは別に、痛みを感じるセンサーそのものの感度が上がってしまうことがあります。「たいした負担じゃないのに強く痛む」「痛む場所が日によって変わる」という方はこのタイプが混ざっていることが多く、これも画像には一切写りません。

「気のせい」と言われたように感じたら

医師は「画像上は重大な病気がない」という大事な確認をしてくれています。これは絶対に必要なステップで、決して無駄ではありません。ただ、構造に問題がなければ、次は身体の使い方や筋肉・関節の状態を、実際に動かしながら調べる番です。画像検査と動きの評価は、役割が違う車の両輪だと考えてください。

こんな症状があれば、もう一度病院へ

「異常なし」と言われた後でも、次のような変化が出てきた場合は、自己判断せず再受診してください。

  • 安静にしていても・夜中にもズキズキ痛む、痛みがどんどん強くなる
  • 発熱をともなう、原因不明の体重減少がある
  • 脚のしびれや力の入りにくさが広がってきた
  • 尿や便が出にくい・漏れる(これは緊急性が高いサインです)

自分でできること

  • 動ける範囲で動く:重大な病気が除外されているなら、怖がって安静にしすぎる方が回復を遅らせることが分かっています。痛みが少し増えても、後に残らなければOKという目安で、散歩など軽い活動から。
  • 同じ姿勢を30分以上続けない:デスクワークの方は30分に1回立ち上がるだけでも腰の負担が変わります。
  • 「痛み=壊れている」と考えすぎない:③で触れた通り、痛みの強さと身体のダメージは必ずしも一致しません。不安そのものが痛みを長引かせることもあります。

動きの評価で「あなたの腰痛のタイプ」を調べるという選択肢

当サロンには、「病院で異常なしと言われたけれど痛い」という方が多くいらっしゃいます。理学療法士として行うのは、もんでほぐすことではなく、どの動きで・どの組織に負担が集まって痛みが出ているのかを、一つひとつ動きで確かめるテストです。原因の見当がつくと、やるべきセルフケアも絞れます。

「どこに行けばいいか分からないまま数ヶ月たってしまった」という方は、一度ご相談ください。

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