腰痛に隠れる危険サイン7つ｜整体を受ける前に知っておきたいチェックリスト
腰痛に潜む「危険サイン」を知っていますか？
こんにちは。
名古屋市守山区の痛みと身体機能改善専門リハビリ整体「フィジオサロンキムラ」を運営している理学療法士、木村晋一朗です。
腰痛に悩んで整体を受けたいと思ったとき、こんな不安はありませんか？
✅ 「この腰痛、本当に整体で大丈夫？」
✅ 「背後に病気が隠れている可能性はない？」
実は、腰痛の一部には命に関わる重大な病気が隠れていることがあります。
この記事では、整体を受ける前に知っておくべき「レッドフラッグ（危険サイン）」を、理学療法士の視点からわかりやすく解説します。
腰痛の85％は「原因不明」だが…
腰痛の約85％は「非特異的腰痛」と呼ばれ、レントゲンやMRIを撮っても明確な原因が見つかりません。
しかし、残り15％は特異的腰痛といい、骨折・腫瘍・感染症など重大な疾患が原因となっている場合があります。
この特異的腰痛を見抜くための重要な指標が、「レッドフラッグ」です。
腰痛におけるレッドフラッグ（危険サイン）
以下の症状がある場合は、整体ではなく医療機関での診断が最優先です。
1. 夜間や安静時に強まる痛み
寝ていて痛みで目が覚める場合は、腫瘍や感染症の可能性があります。
2. 原因不明の体重減少
がんやホルモン異常のサインかもしれません。
3. 手足のしびれ・感覚異常
椎間板ヘルニアや脊髄腫瘍など、神経の圧迫を疑います。
4. 尿や便のコントロール障害
馬尾症候群の可能性。放置すると重篤な障害が残るため緊急受診が必要です。
5. 発熱を伴う腰痛
感染症や炎症性疾患が隠れている恐れがあります。
6. 外傷後の腰痛
交通事故や転倒後は、骨折や出血のリスクが高まります。特に高齢者は注意が必要です。
実際の臨床経験から
以前、当院に「昨日から歩けなくなった」という方が来られました。
筋力低下が急激に進んでいたため施術は行わず、すぐに医療機関を紹介しました。
結果、「低カリウム血症」と診断され、入院後に無事回復。
施術をせず紹介に回した判断が、その方の健康を守ることにつながりました。
安心・安全に整体を受けるための3つのポイント
- 徹底したカウンセリング 痛みの部位だけでなく生活習慣や既往歴も丁寧に聞き取ります。
- 全身の理学的評価 局所だけでなく全身バランス・神経機能を確認することが大切です。
- 医療機関との連携 危険サインがあれば施術を止め、すぐに病院受診を勧めます。
まとめ｜レッドフラッグを見逃さず健康を守る
腰痛の多くは整体でケア可能ですが、一部には病気のサインが隠れています。
整体を受ける際は、「ただの腰痛」と決めつけず、危険サインを見逃さないことが大切です。
当院では、理学療法士の知識を活かして、安心・安全な施術を徹底しています。
参考文献
- Musculoskeletal Pain: Assessment, Prediction and Treatment / Mark Jones
- Clinical Reasoning for Manual Therapists / Mark Jones
- Orthopedic Physical Assessment / David J. Magee
- Differential Diagnosis for Physical Therapists / Catherine C. Goodman 他