名古屋市守山区で「股関節の痛み」が治らない方へ。もしかして、その痛み、骨が「前にズレている」せいかもしれません。

こんなお悩みありませんか?

サーマンが提唱した「股関節の前方滑り症候群」とは?

股関節の痛みは、多くの人が経験する問題の一つです。アスリートだけでなく、デスクワーク中心の方にも多く見られます。

理学療法士の Shirley Sahrmann(シャーリー・サーマン) は、股関節の痛みの中でも特に、「大腿骨の骨頭が前方へ滑りやすくなる状態」=前方滑り症候群(Anterior Glide Syndrome) の存在を指摘しました。

これは簡単に言うと、

股関節が本来ハマってほしい位置から少し前にズレてしまっている状態です。

この“わずかなズレ”が、詰まりや痛み、張り感の原因になります。


股関節が前にズレてしまう原因

サーマンが示した主な要因

  1. 殿筋(特に大殿筋・中殿筋)が弱い
    お尻の筋肉がうまく働かないと、股関節が前へ前へと押し出されやすくなります。
  2. 腸腰筋が働きすぎている
    座り時間が長い人や姿勢が崩れやすい人は、腸腰筋が緊張し、骨頭を前に引っ張りやすい状態になります。
  3. 股関節の後方組織が硬い
    後ろ側が硬いと、前側に動きが偏り、ズレを助長します。
  4. 姿勢・動作のクセ
    反り腰、つま先重心、スクワットやランニングで太もも前ばかり使うと前方滑りが進行しやすいです。

つまり、股関節の痛みは「筋力」や「柔軟性」だけではなく、使い方(動作のクセ)が大きく関わっています。


前方滑り症候群の主な症状

  • 股関節の前側(付け根)が痛む
  • 長時間座った後や歩き始めに痛みが出る
  • 曲げ伸ばしで「詰まり」「引っかかり感」がある
  • 太ももの前が張りやすい
  • 股関節を深く曲げる動きが苦手

評価ポイント

  • 骨頭が前方に偏位していないか
  • 殿筋がうまく使えているか
  • 腸腰筋が過剰に働いていないか
  • 立ち姿勢・歩き方のクセ

特に、立ち姿勢でつま先に体重が乗っている人は、前方滑りが強い傾向があります。

【専門家の告白】私が過去に犯していた治療のミス

偉そうなことを解説していますが、実は私も理学療法士としての駆け出しの頃、この病態を正しく理解できていませんでした。

10年ほど前の私の臨床記録(リフレクション)を見返すと、股関節が痛い患者さんに対して以下のような施術を行っていました。

「股関節の前側が硬くなっているから痛いのだろう」と判断し、痛い場所(鼠径部)をひたすらマッサージしたり、無理やりストレッチをかけて伸ばそうとしていた。

今振り返ると、これはゾッとする行為です。
なぜなら、「前に滑って組織を押し潰している」関節に対し、さらに前側を緩めたり伸ばしたりすれば、骨はもっと前に滑りやすくなり、症状を悪化させるリスクがあるからです。

大学院で関節運動学や運動制御(モーターコントロール)を学び直し、ようやく一つの事実にたどり着きました。

「痛いのは前側だが、真の原因は後ろ側(お尻のサボり)にある」

この事実に気づいてからは、アプローチが180度変わりました。

必要なのは「マッサージ」ではなく「再教育」

もしあなたの股関節痛の原因が「前方滑り症候群」だとしたら、患部を揉むだけでは解決しません。
必要なのは、以下のステップによる「体の再教育」です。

  1. サボっているお尻の筋肉(後方組織)を呼び覚ます。
  2. 骨が前に滑らないように、「ボールを後ろに引き込みながら動かす感覚」を脳に覚えさせる。
  3. 日常生活でズレない動き方を定着させる。

これは単なる筋トレとは違い、脳と筋肉のつながりを取り戻す繊細な作業(運動療法)です。
しかし、ここを修正できれば、長年の痛みから解放される可能性は十分にあります。

病院で「異常なし」と言われても、諦めないでください。
画像には写らない「動きのエラー」を見つけ、正しく修正していきましょう。


改善のためのセルフケア(自宅でできる)

STEP1:殿筋を活性化するエクササイズ

クラムシェル

ヒップブリッジ

  • 仰向けで膝を立てる
  • お尻を持ち上げ、肩〜膝を一直線に
  • 10〜15回 × 2〜3セット

STEP2:硬なった前側を緩める

STEP3:正しい「股関節の折りたたみ」ヒップヒンジ

日常生活で気をつけること

  • 椅子には浅くではなく、深く座る
  • 骨盤を少し後傾ぎみにして座る
  • つま先ではなく「かかとから」歩き出す
  • 長時間同じ姿勢は避け、こまめに立つ

小さなクセの積み重ねが、痛みの原因になります。

股関節痛に関するよくある質問

Q. レントゲンやMRIで「異常なし」と言われたのに痛いのはなぜですか?

A. 画像検査は「静止画」であり、動いた時の「ズレ」までは写らないからです。
骨の変形や骨折がない場合、病院の画像診断では「異常なし」とされます。しかし、実際の痛みは「動いた時」に骨がわずかにズレて神経や組織を刺激することで起きているケース(機能障害)が多く、これは徒手検査や動作分析でしか見つけられません。

Q. 痛いところ(足の付け根)をマッサージしても治りませんか?

A. 一時的に楽になることはあっても、根本解決にはならないことが多いです。
前方滑り症候群の場合、痛みが出ている前側の組織は「被害者」であり、原因は「加害者」であるお尻の筋肉(後方)のサボりにあります。前側を緩めすぎると、かえって骨が前に滑りやすくなり、痛みが再発・悪化する恐れさえあります。

Q. 運動が苦手ですが、「再教育」のリハビリはできますか?

A. はい、激しい運動ではないので大丈夫です。
「再教育」といっても、重いバーベルを持つような筋トレではありません。地味で小さな動きを通じて「筋肉を使う感覚」を取り戻す練習から始めます。専門家の指導のもとであれば、年齢や運動経験に関わらずどなたでも取り組んでいただけます。

(実際の改善例)

▼ 実際の改善事例(守山区在住 60代女性)

お悩み:「歩き始めに、足の付け根がズキッとする」

整形外科のレントゲンでは「骨には異常なし」と言われていましたが、当院で動作検査をしたところ、典型的な「股関節の前方滑り(骨頭が前にズレる動き)」が痛みの原因だと判明しました。

そこで、サボって働かなくなっていた「お尻の筋肉(殿筋)」を正しく使えるように調整したところ、わずか3回の施術で痛みが消失し、趣味のテニスに復帰できるまで回復されました。

(※施術効果には個人差があります)

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まとめ

サーマンの理論に基づく「前方滑り症候群」は、股関節前方の痛みの根本原因になりやすい状態です。

原因は、お尻が使えていない × 腸腰筋が働きすぎ × 姿勢のクセ

セルフケアで改善は可能ですが、「位置」がずれた状態が強い場合は専門的な評価と調整が必要です。

根本改善を目指すなら、一度ご相談ください。

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